パワコン交換のDIYはやめて!工事専門業者が既存太陽光との互換性を解説

太陽光パネルをつけてから早10年~15年。

  • パワーコンディショナーにエラーが出ている!
    全然、発電してくれなくなった。。。
  • 当時、太陽光をつけた営業店が倒産していたり、連絡が取れない!
  • メーカーに問い合わせても、そもそも同じ型番の生産が終了している。

新たに販売店や工事店に問い合わせみる。。。

けれども、自分で新規のパワコンを買って
Youtubeを見ながら、工事すれば、安上がりなのでは?

専門の施工店から言わせて頂くと、

「絶対にやめてください!」

  • 一見、動いたように見えても、パワコンそのものの寿命が短くて、かえってまた交換するハメになった。。。
  • 火災や漏電のリスクも心配。。。

では、工事の専門家が何を見て、交換するパワコンの型番を選んでいるのか?

解説していきます。

 パネルとパワコンは「相性」がある

既存の太陽光とパワコンにも相性があります。

この相性が悪いと、こんなことが起こります。

  • 電気をうまく作れなくなる(発電量が減る)
  • 機械に負担がかかり、早く壊れてしまう
  • 保証が受けられなくなる
  • まれに火災の危険がある

Man worker in the firld by the solar panels

そのため、ただ互換性があるかは、次に説明する相性をみます

既存太陽光パネルとパワーコンディショナー相性を決める4つのポイント

  • 電圧の合う・合わない
  • 電圧が高すぎないか
  • 電気の量(電流)の合う・合わない
  • パネルの大きさとパワコンの力のバランス

上記を深堀りしてお伝えしていきます。

① 電圧の合う・合わない

パネルは太陽の光を受けると「電圧」という電気の力を持ちます。
パワコンは「このくらいの電圧なら得意だよ」という範囲を持っています。
その範囲に合わないと、パワコンは力を発揮できません。

定格入力電圧範囲(MPPT動作電圧範囲)
パワコンが最も効率よく動作する電圧帯域のことです。

太陽光パネルを直列に何枚つなぐか(ストリング数)によって決まる「ストリング電圧」が、この範囲内に収まる必要があります。

例:

パワコンのMPPT動作電圧範囲:150~450V
パネル1枚の開放電圧:40V
直列12枚 → 約480V(高すぎる → NG)
直列10枚 → 約400V(範囲内 → OK)

② 電圧が高すぎないか

冬の寒い日などは、パネルの電圧がいつもより高くなります。
このとき、パワコンが耐えられる限界を超えてしまうと、壊れてしまうことがあります。

例:

パワコン最大入力電圧:600V
冬期補正後の開放電圧:580V → OK
620V → NG(パワコン破損リスク)

③ 電気の量(電流)の合う・合わない

パネルをたくさん並べると、電気の量(電流)が多くなります。
パワコンにも「ここまでなら大丈夫」という上限があります。
これを超えると、パワコンが発電量をカットしてしまうこともあります。

パワコンが処理できる電流の上限。
並列接続を増やすと電流が増えるため、この値を超えないようにします。

特に高出力パネル(450W以上)を既存パワコンに接続する場合は注意。

④ パネルの大きさとパワコンの力のバランス

パネルが大きすぎると、せっかく作った電気をパワコンが使いきれず、余った分をカットしてしまいます。
逆にパネルが小さすぎると、パワコンが十分に働かず、もったいないことになります。

定格出力と発電量バランス
パワコンの定格出力よりパネル容量が大きいと**クリッピング(発電量カット)**が発生します。

逆に小さすぎると、パワコンが十分に働かず投資効率が下がります。

推奨は パネル容量:パワコン定格 = 1.0~1.3倍。

結論: メーカーが違っても使えるの?

よく「同じメーカーじゃないとダメですか?」と聞かれます。
答えは、仕様が合っていれば動くことはあります。
でも、動くだけでは安心できません。

なぜなら…

メーカー保証がなくなることが多い

補助金や売電契約の制度に合わなくなる場合がある

だから、メーカーが違うものを組み合わせるときは、必ず専門家に相談することが大切です。

電気工事店では、こんな手順で調べます。

  • パネルの説明書を見て、電圧や電流をチェック
  • パワコンの説明書を見て、使える電圧・電流の範囲を確認
  • 冬や夏の温度の影響を考えて計算
  • 保証や制度に合っているかも確認

上記の通り既存太陽光パネルと交換するパワコンを見極めます。

①パネル仕様書を確認

・開放電圧(Voc)
・最大出力動作電圧(Vmp)
・最大出力動作電流(Imp)
・温度係数

②パワコン仕様書を確認

・MPPT動作電圧範囲
・最大入力電圧
・最大入力電流
・定格出力

③計算

・直列枚数 × Voc(温度補正込) ≤ 最大入力電圧
・直列枚数 × Vmp(温度補正込) が MPPT範囲内
・並列回路の合計電流 ≤ 最大入力電流

④保証条件・認証を確認

・同一メーカーかどうか
・保証が有効か
・JET認証・制度適合性

結論:自分で交換すると危険!

最近ではネットショップなどでパワコンやパネルが売られています。
「自分で交換したら安くできるのでは?」と思うかもしれませんが、これはとても危険です。

  • メーカーが違っても使える場合はあるが、保証や制度の問題がある
  •  電圧や電流の範囲が合わないと発電効率が落ちたり、壊れる危険がある

必ず、太陽光発電の知識と資格を持った電気工事店に相談しましょう。

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埼玉県の太陽光 めいこうでんき】では、導入前のご相談から、設置、定期点検、パワコンの交換まで、すべてワンストップで対応しております。地域密着だからこそ、何かあったときもすぐに駆けつけられます。そんな弊社に、ぜひ見積り相談(無料)いただければ幸いです。

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