・家庭用蓄電池を設置して果たしてモトはとれるの?
・せめて導入費用だけでも回収したい。
蓄電池を導入する際に、必ず疑問が浮かんでくる、このような疑問に対して、設置工事店だからこそ言える本音をご説明していきます。
結論「蓄電池設置費用の回収は難しい」
結論から申しますと「お金を儲けよう。回収しよう!」という目的で設置するのは難しいです。
この事実を、以下のシュミレーションで解説していきます。
今回は、太陽光パネルを10kwh+蓄電池を導入した事例で説明していきます。
2024年時点で
買電単価:29円/kWh
売電単価:16円/kWh
(※fit終了後は8.50円/kWhですが計算をシンプルにするために、ここではスルーします。)
年間の売電金額をざっくり20万円として、
2024年時点の売電単価で割ると、年間の発電量が12,500/kwhとなります。
年間売電金額:20万円 ÷ 売電単価16円/kWh = 12,500/kwh(年間の発電量)
シンプルに月1万円電気を買ったとして、年間120,000円になります。
120,000円(年間の買電金額) ÷ 29円/kWh(買電単価) = 4,137khw
4,137khw × (29円-16円)= 53,781円(年間得した金額)
すこし計算が難しくなってきますが、蓄電池を付ける事によって16円で売るはずのものを
29円で買わなければいけないくらいだったら売る(16円の売電)をやめて蓄電池に貯めて
貯めたものを使えば、「買電29円-売電16円」で13円の得になります。
4,137khwを使っている分に対して、得した13円ぶんを計算すると年間で53,781円になります。
※これは曇りや雨の日に貯めきれなかった場合を除外して蓄電池を余すことなく貯めて使った場合です。なので実際はより少なくなる傾向にあります。
そこで、蓄電池導入費用の200万円を「年間得した53,781円」を割ってみると。。。
蓄電池導入費用200万円 ÷ 年間得した53,781円 =37.18…
とても、メンテや修理費用がなく使い続けて回収に37年かかることがわかります。
それでも家庭用蓄電池をおすすめする理由「設置工事業者だから言えること」
上記のシュミレーションを見てもらうと、「こんなものを売っているのか!ひどい!」という声が聞こえてきそうですが、それでも蓄電池設置を勧める理由が以下の通り。
・卒FITのため
・安心に年間8万円程度のお支払いを考えられた人
・2025年以降、蓄電池のコスパが良くなってくる(引き続き動向を)
順に深堀りしていきます。
卒FITのため
既にご存じかと思いますが、FIT制度は10年で売電単価が半額になります。
せっかく自分の家の太陽光で作った電気を安く売ってしまうくらいなら、
すこしでも多く自分の家で使ってしまった方がいい。
決して蓄電池のぶんの費用を回収できなくとも、そんな考えから勧める場合があります。
仮の話ですが、電気代が50円に跳ね上がって年間20万円の電気を買うことになり
FIT期間中にも関わらず売電単価が10円の時代が来るとしたら。
先ほどの計算に当てはめると(計算内容は上記で説明したため、ざっくりスルーします)
年間売電金額:20万円 ÷ 売電単価10円/kWh = 20,000/kwh(年間の発電量)
200,000円(年間の買電金額) ÷ 50円/kWh(買電単価) = 4,000khw
4,000khw × (50円-10円)= 160,000円(年間得した金額)
蓄電池導入費用200万円 ÷ 年間得した160,000円 =12.5年
約13年でモトが取れることにもなります。
(そんな時代が来ないことを祈りますが、蓄電池を導入した方にはメリットです)
そして、つぎの話にもつながります。
安心に年間8万円おかねを支払える人向け
蓄電池のメーカー保証期間は15年程度が多いです。
そこで、導入費用から、前章で示した得する金額53,781円の15年を引くと。。。
導入費用200万円-(年間に得する金額:53,781円×15年)= 1,193,285円(安心にかけるお金)
15年では約120万円が、導入費用が未回収ということになりますが
この120万円は、いざという時のための安心のための費用と考えれば、
年間(120万円を15年で割る)に換算すると。。。
120万円(蓄電池導入の未回収ぶん) ÷ 15年 = 8万円(年間で安心にかけるお金)
震災時に復旧までの1~3日ぶんの電気を確保するために、年間8万円程度(余裕をもって10万円)のお金を支払うことができるか?検討された方におすすめいたします。
※あくまでも仮のシュミレーションで換算した計算です。
2025年以降、蓄電池のコスパが良くなってくる
世界情勢の絡みとや蓄電池を構成するバッテリーそのものの単価が設置工事店から見ても高い状況です。
なので、今後の動向によっては、蓄電池そのものの単価が下落する可能性があります。
太陽光パネル(モジュール)も、出てきた当初は高額だったものが、10年かけて下落してきたのを考えると、ハナから選択肢を消すよりも、今後の状況と見比べても、蓄電池そのものに関心を抱き続けることに損はありません。
弊社、さいたま市緑区の太陽光こと「めいこうでんき」もまた、お客様と一緒に補助金サポートと動向のサポートを致しますので、資料だけでもお問合せ頂けましたら幸いです。
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【さいたま市緑区の太陽光 めいこうでんき】
地元のソーラーパネルの販売・工事・メンテナンスまで
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